予測を始める前の第1の点検は、期間です。季節の影響を見るには少なくとも2年分、できれば3年分の実績が必要です。期間が足りない場合、無理に複雑な手法を使うより、類似商品の動きを参考にする方が安定します。
第2は欠品期間の扱いです。在庫がなくて売れなかった日の販売数ゼロは、需要がなかったのではなく、売れなかっただけです。これを需要として学習すると、予測が低めに偏ります。欠品の記録が残っているか確認してください。
第3は、販促やイベントの記録です。チラシ、値引き、メディア掲載の日付が記録されていないと、売上の増減を季節の影響と取り違えます。記録が不十分な場合は、まず今後の記録の取り方を決めることが先決です。
第4と第5は、商品コードの変更履歴と、返品・キャンセルの扱いです。リニューアルで商品コードが変わっていると、履歴が途切れます。これらを事前に点検しておくだけで、予測の精度と説明のしやすさが大きく変わります。